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2023年3月31日金曜日

羊歯(しだ)













 妹の住んでいる国を訪問した。

言わずと知れた『シダ王国』

ありとあらゆるデザインのモチーフになっているシルバーファーン。


先住民族のマオリ族が特別な意味をもたせたことが、

伝統的に現代まで引き継がれている。


妹は学生の頃ホームステイをしたこの国が気に入って

仕事をし、骨を埋める気でいる。


毎年日本で会っているが、

13年振りに、私が行った。


私の年齢を考えると

この国を訪問するのは最後になるかもしれない。

2023年3月24日金曜日

満開

 










願わくは 花の下にて 春死なん その如月の 望月の頃 平安時代の歌人・西行法師の和歌。


今年は桜が早かった。

だから、このとおり桜が満開のこの時期に父が逝った。


斎場の桜は満開を迎えたばかりだ。








2023年3月20日月曜日

杮(こけら)・柿(かき)

  





京都新聞

2023年3月20日 




朝、驚いた。

何が届いたのだろうと、思ったら[京都新聞]だった。


京都の春の風物詩ともいわれる祇園甲部「都をどり」

大規模改修工事を終えた祇園甲部歌舞練場、

杮落とし講演として「都をどり」が開催される、大広告だった。


紙面では「こけら落とし」と「こけら」を平仮名で表記してある。

恥ずかしいことに、漢字で書くなら「柿」(かき)だと思って

勝手に難読語だと思っていた。

実は、なんと違う漢字だった。活字だと違いが解り難い。

杮(こけら)は1本の縦棒が横棒を突き抜ける形で、

上から下までつながっている。

材木を削った木片。けずりくずのこと。

そのくずを落として完成とする。

だから「こけら落とし」とは、

新築の劇場や映画館で行われる最初の興行という言葉の意味になる。


何はともあれ、こんな一面広告の倍の大きさの広告を出すくらいの

凄い意気込みであるということだ。


2023年3月19日日曜日

埋葬花


 








春花壇の脇役としては欠かせないムスカリ。


約6万年前のネアンデルタール人が埋葬されていた遺跡に

ムスカリの花が供えられていて、世界最古の埋葬花とのこと。


ムスカリの和名は「葡萄風信子(ぶどうひやしんす)」

これは見たまま。


名脇役あって主役が活きる。

小さくてかわいくて、好きな花。







2023年3月17日金曜日

桜堤

 






浦志満本舗・桜堤




美しいお菓子。真ん中に桜の塩漬け。

菓名は「桜堤」


故郷のお菓子は、さほどなじみ深いわけではないのに

懐かしく感じて、付加価値が高い。


お菓子の説明の栞に「旭川の堤の桜並木」の言葉がある。

それだけで情景が浮かぶ。


ふんわり柔らかなお菓子は、優しく懐かしい思い出を

桜の香りと共に運んでくる。



2023年3月15日水曜日

丁子染(ちょうじぞめ)

 














ホテルでお土産に頂いたタオル。

よく見ると丁子染とのこと。


丁子染ならもう少し濃い茶色では?と思って調べてみる。

私が思い浮かべた色は、焙煎して何度も染色を重ねた色だったようだ。


説明書きを読むと、

かなり古くから中国では使われ、日本にも伝えられたようで

正倉院で防腐剤として使われたらしい。


思い出した!

丁子とはスパイスの「クローブ」

クローブという方がなじみのある人が多いはず。

4大香辛料のひとつ。

本格的なソースに入っている。


食べ物のことはよく覚えている。


2023年3月13日月曜日

砂礫海岸(されきかいがん)

 






和歌山・七里御浜




何度も、横の国道42号線は通ったことはある。

時間の余裕があったので初めて道の駅に寄って

海に行ってみた。


熊野市から紀宝町に至る

名前の通り7里、約22キロ続く海岸線。


日本で一番長い砂礫海岸であり

「世界遺産」熊野古道・伊勢路の一部。

御浜「みはま」は、神様の浜を意味するのだとか。


海岸には、熊野灘の荒波に磨かれた丸い小石が敷き詰められている。

砂礫海岸としては日本一を誇る。


丸い個性的な小石を2個 持ち帰る。




2023年3月12日日曜日

準備万端

 






和歌山県・勝浦市




旅行で久ぶりの勝浦へ。


この日も、20度越えの一日。

山道を少し上ると汗ばむ晴天の1日。


ホテルからの遊歩道にあった桜。

蕾の膨らみがはっきりとわかる。

開花の準備万端。あとは咲くだけ。


今年は全国的に開花が早い予想。

因みに京都市は、3月21日。かなり早い。




2023年3月8日水曜日

大階段












京都市で20.9度と、多くの地点で今年1番の暖かさだったとのこと。


陽気に誘われて久しぶりに京都駅の大階段に出てみた。

2月末に、この大階段171段を使って駆け上がる大会が

コロナ禍後3年ぶりに開催されたとのニュースを見たせいかもしれない。


初代・京都駅が生まれた1877(明治10)年以来この駅舎で4代目。

1997(平成9)年開業。

吹き抜け構造のかなりユニークな空間構成。


設計主旨は「京都は歴史への門である」


平安京の頃、今の駅舎から南西に約1キロの場所に

正門・羅城門があった


2023年3月7日火曜日

春黄金花(はるこがねばな)

 












日帰り温泉のエンタランスに生けてあった。

今日は、コートいらずの温かい日。

その陽気のままに、春らしい雰囲気が漂う。


三椏(みつまた)かな、と思ったが枝ぶりが違う。

枝ぶりは水木だが花が違うような・・・

後で調べたら山茱萸(さんしゅゆ)とわかった。


実は「さんしゅ」とずっと間違って覚えていた。

秋はかわいい赤い実が生る。

実のほうが知られているかもしれない。


日本名の別名春黄金花」は牧野富太郎が、命名し提唱したようだ。

こちらの呼び方のほうが好きだし、わかりやすい。







2023年3月5日日曜日

至福

 





京都・三条・山平





大好きなものを食べる、至福の時間だ。


今日は「日×仏イノベーティブ懐石料理」のお店。


最近「イノベーティブフュージョン料理」という分類が

できているのに気が付いた。

「多国籍料理」や「無国籍料理」という意味で使われるようだ。


以前から、やれフレンチだ、イタリアンだと枠にはめるのは

無意味だと思っていた。

美味しい素材を、創意工夫でさらに美味しく!

ジャンル分けに意味はない。


大好きな蟹の漁も3月20日で終わり。

3月は別れの季節なのだ。



劇場

メルキュール日比谷 久しぶりの東京都心。 インバウンドのせいか、春のせいか?いつものホテルは ツイン素泊まりで7万円~8万円の高値。 ということでランクを下げて3月にリニュアルしたばかりのホテルへ。 コンセプトは『劇場の舞台美術』   「日比谷」という土地柄からのイメージとのこと...