監督 荻上直子
映画の題名は「波紋」
------あるようでない ないようである------
音楽の少ない静かな映画である。
映画のあらゆるところに「水」がある。
プールの水、ホースから出る水、蛇口からの水滴。
最も象徴的なのは、個人宅なのに庭に立派な
「枯山水」がある非日常だ。
それぞれの水の音。
時々、リズミカルな拍手が印象的。
誰でも生きていれば、一つや二つあるだろ「絶望感」
個人的でありながら
普遍的な「絶望」が多様に語られている。
謎だった「手拍子」が、最後に残ったピースのように
ピタっとはまる。
ああ!そうだったのか、と・・・・
あまり「幸せな人」は出てこない.。
失踪した主人だけは幸せな人だ。
しかし、失踪するのは狡い。
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